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主の言葉がわたしに臨んだ。「エレミヤよ、何が見えるか。」
わたしは答えた。「アーモンド -シャーケード- の枝が見えます。」
主はわたしに言われた。「あなたの見るとおりだ。わたしは、わたしの言葉を成し遂げようと見張っている -ショーケード-。」   エレミヤ書 1 : 11

純銀で燭台を作りなさい。燭台は打ち出し作りとし、台座と支柱、ガクと節と花弁は一体でなければならない。6本の支柱が左右にでるように作り、一方に3本、他方に3本付ける。1本の支柱には3つのアーモンドの花の形をしたガクと節と花弁を付け、もう1本の支柱にも3つのアーモンドの花の形をしたガクと節と花弁を付ける。  出エジプト記 25 : 31~33

明くる日、モーセが掟の幕屋に入って行き、見ると、レビの家のアロンの杖が芽を吹き、つぼみを付け、花を咲かせ、アーモンドの実を結んでいた。  民数記 17 : 23

アーモンドはヘブライ語でシャーケード shaked 、見張る、目覚める、を意味します。早春に美しいピンク色の花をつけ、春の目覚めを象徴しています。ユダヤ人にとって、これは喜ばしい春の先ぶれで、冬が過ぎ、花が再び地上に咲き乱れ、鳥のさえずる季節が到来します。花が咲いた後、実をつけて熟すと、裂けて割れて核が現れます。この核のなかの仁は茶色の皮に覆われていてアーモンドチョコなどでおなじみの実です。

アーモンドはイスラエルを象徴するものの一つになっています。イスラエル国のシンボルマークに、メノラー -7枝の燭台- とその脇に2本のオリーブの枝が配されています。メノラーはアーモンドの7つの枝をかたどったもので、出エジプト記25章にメノラーの製作法が示されています。

アロンの杖 -アーモンドの枝- に芽がふいたことについては伝説がたくさんあるようです。その一つは、世界的に有名なワーグナーの歌劇、タンホイザーの中にあります。その教えは、神の裁きは人間の裁きよりも、はるかに寛大で、憐れみ深い、ということです。

今日でも、英国のユダヤ人は、イースターには、花の咲いたアーモンドの枝を携えてユダヤ教礼拝堂へ赴きます。古代のユダヤ人たちが、神殿になつめやしの枝を献げる習慣があったのと同様に、これはおそらくいにしえを思い起こすためのようです。

 引用・参考
・聖書の植物 H&A・モルデンケ著 奥本裕昭編訳 八坂書房 1995年11月
・聖書の植物物語 中島路可著 ミルトス 2000年4月
・聖書植物大辞典 ウイリアム・スミス編 藤本時男編訳 国書刊行会 2006年9月
新共同訳聖書
2014. 3 18  山本光男..
花シリーズ >>なつめやし. >>神の庭. >>聖書の花 I.