.聖書の植物 柳 成長と繁栄 、バビロンの流れのほとりに座りシオンを思って、わたしたちは泣いた。 竪琴は、ほとりの柳の木々に掛けた。 わたしたちを捕囚にした民が歌をうたえというからわたしたちを嘲る民が、 楽しもうとして「歌って聞かせよ、シオンの歌を」というから。 詩篇137:1~3 新共同訳聖書..................................... それゆえ、彼らは蓄えた富と家財を携えアラビム(柳)の川床を渡る。.イザヤ書15:7 わたしは乾いている地に水を注ぎ、乾いた土地に流れを与える。 彼らは草の生い茂る中に芽生え、水のほとりの柳のように育つ。. イザヤ書44:3~4 そてつの影は彼を覆い、川辺の柳は彼を包む。...ヨブ記40:22 その人は流れのほとりに植えられた木。 その人のすることはすべて、繁栄をもたらす。...詩篇1:3 柳といえば、しだれ柳を思う人が多いと思いますが、この詩篇の柳は、しだれ柳ではなく、ポプラの仲間、ユーフラテスのポプラのようで、琴掛柳の名称が付けられています。 琴掛柳の幼葉は細かく、柳とよく似ており、成長すると楕円形、卵形になります。 聖書の中の「柳」のあらわれるところには必ずといってよいほど「川」と併記されており、柳は成長と繁栄のシンボルといわれています。 柳の種子、葉、樹皮には収斂性があり、古くから民間薬として用いられてきました。たとえば、葉を細かくつぶして服用すると腹痛がおさまるとか、煎汁が通風、皮膚病に効くといわれています。よく知られていますアスピリン薬は、柳の樹皮の鎮痛、解熱作用から発明されたそうです。 参考資料 聖書の植物物語 中島路可著 ミルトス社 2000年4月 聖書の植物 H&A・モルデンケ著、奥本裕昭訳 八坂書房1995年11月 |